リハビリテーション科のご案内Rehabilitation
【ご挨拶】
東和病院リハビリテーション科では、「私たちは関わる全ての患者様が住み慣れた地域でその人らしく生活を送れるように、患者様とご家族様の気持ちに寄り添い、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と関わる関連職種との連携をもとにリハビリテーションを提供致します。」という理念・方針のもとスタッフ一同頑張っております。
科長 (理学療法士) 堀 平人
所属スタッフ(2024年9月26日現在)
理学療法士 16名
作業療法士 12名
言語聴覚士 5名
マッサージ師 1名
医師事務クラーク 1名
計35名
スタッフ配置
本館(一般・地域包括・障害病床) :PT6名・OT1名・ST1名(兼務含む)
別館(回復期リハビリテーション病棟) :PT8名・OT10名・ST4名
訪問リハビリテーション :PT1名・OT1名・ST1名(兼務含む)
施設基準
脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ・廃用症候群リハビリテーション料Ⅰ
運動器リハビリテーション料Ⅰ・呼吸器リハビリテーション料Ⅰ
【主な対象疾患】
脳血管疾患:脳出血・脳梗塞・くも膜下出血・頭部外傷など
脳血管疾患による失語、失行、失認などの高次脳機能障害
整形疾患 :大腿骨頚部骨折・人工関節置換術・脊椎圧迫骨折など
内科疾患 :肺炎後廃用症候群・Covid-19治療後廃用症候群・慢性閉塞性肺疾患など
【臨床・教育・研究(学術活動)・連携・地域貢献】
臨床
脳血管疾患や骨折など、病気や怪我で生じた機能障害・能力障害に対して、その回復を図る為のリハビリテーションを行っております。
それぞれのセクションで患者様の症状や希望に応じたリハビリテーションを十分な時間をもって理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が実践しております。
理学療法士(Physical Therapist:PT)
理学療法とは、医師の指示のもと病気や怪我などにより身体に障害を持った方に対し、主としてその基本的動作能力の回復を目的に、治療体操その他の運動(運動療法)、あるいは電気刺激、マッサージ、温熱、その他の物理的手段を加えること(物理療法)、日常生活活動訓練を行うことです。
作業療法士(Occupational Therapist:OT)
作業療法とは、医師の指示のもと人々の健康と幸福を促進するために、医療,保健,福祉,教育,職業などの領域で行われる,作業に焦点を当てた治療,指導,援助である.作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指します。
言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)
言語聴覚療法とは、医師の指示のもと音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある人々、摂食嚥下(食べる事や飲み込む事)等の機能に障害のある人々に対して、その機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことです。
教育
〇当科では独自の卒後教育プログラムを作成し、入職後よりゆとりをもってそれぞれのペースで学習出来るようにOJTでの臨床教育を実践しております。また、有志が集まり業務後や休日の時間を利用し様々な勉強会の企画運営を行っております。
〇各種協会主催の研修会や他院での勉強会等への参加を奨励し、スタッフのスキルアップを目指しております。
[これまでの勉強会実績]
・Covid-19とリハビリテーション
・呼吸リハビリテーション
・循環器リハビリテーション
・リハビリテーション栄養
・体表解剖実習
・ハンドリング練習会
・義肢装具勉強会
・運動器超音波勉強会
・整形疾患勉強会
・AHA認定BLS講習会
その他、有志が集まり習熟者による手技の練習会や伝達講習会が盛んに行われております。
〇理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の養成校と提携し、臨床実習生を受け入れることにより、後進の育成に努めています。臨床実習生の指導者は全て臨床実習指導者講習会の修了者となっております。
[2023年の臨床実習生受け入れ実績]
理学療法士:12名
作業療法士: 4名
言語聴覚士: 8名
研究(学術活動)
○当科では研究活動・学術活動に積極的に取り組んでおります。
[学術大会等の発表実績]
第34回 大阪府理学療法学術大会 口述発表
演題名 :気管切開術後COVID-19後廃用症候群患者のADLの関連性
筆頭演者:理学療法士 中村 俊介
第23回 日本言語聴覚学会 ポスター発表
演題名 :重度COVID-19後に摂食嚥下障害を呈し段階的接触訓練を実施し経口摂取の獲得に至った一例
筆頭演者:言語聴覚士 大野 僚也
第62回 近畿理学療法学術大会 ポスター発表
演題名 :当院回復期リハビリテーション病棟を退棟したCOVID-19治療後患者における自宅復帰阻害因子の検討
筆頭演者:理学療法士 堀 平人
第41回 回復期リハビリテーション病棟協会研究大会 口述発表
演題名 :当院リハビリテーション科新人教育がチームアプローチへの導入の役割を担えているか追随者の立場から検証
筆頭演者:理学療法士 今井 沙耶
第41回 回復期リハビリテーション病棟協会研究大会 口述発表
演題名 :当院回復期リハビリテーション病棟におけるPT・OT共通初回評価の導入の取り組み
筆頭演者:理学療法士 堀 平人
第60回 リハビリテーション医学会学術集会 口述発表
演題名 :当院回復期リハビリテーション病棟におけるCOVID-19感染症後の廃用症候群患者の発症時期別比較
筆頭演者:理学療法士 中村 俊介
第60回 リハビリテーション医学会学術集会 ポスター発表
演題名 :当院回復期リハビリテーション病棟における重症COVID-19後廃用症候群患者の摂食嚥下状況
筆頭演者:言語聴覚士 田中 厚吏
第35回 大阪府理学療法学術大会 口述発表
演題名 :軽度認知症患者に対してコミュニケーション技法を工夫した一症例
筆頭演者:理学療法士 今井 沙耶
リハビリテーション・ケア合同研究大会 広島2023 口述発表
演題名 :当院回復期リハビリテーション病棟におけるPT・OT共通脳血管疾患評価の導入の取り組み
筆頭演者:理学療法士 寺田 寿史
リハビリテーション・ケア合同研究大会 広島2023 口述発表
演題名 :作業療法士から他職種に対する高次脳機能障害の理解に向けた臨床教育の工夫
筆頭演者:作業療法士 岡田 秀大
第11回 筋骨格系徒手理学療法学術大会 ポスター発表
演題名 :足底への徒手介入が閉眼静止立位制御に及ぼす影響
筆頭演者:堀 平人
第11回 筋骨格系徒手理学療法学術大会 ポスター発表
演題名 :徒手介入の講義動画による学習効果の検討により卒後教育を考える
筆頭演者:中村 俊介
○回復期リハビリテーション病棟チームでは、月に8~12例程度、症例検討会を実施しております。PT・OT・STの3職種間でのコンセンサスを大切にして患者様にとってより良いリハビリテーションを提供できるように日々努力しております。
〇2023年より東和リハ研究大会を開催し、OJTで症例報告や研究報告を行っております。
演題名のみ掲載(2023/10/2開催分)
・対象者と目標設定や作業療法プランを共有することで実行度・満足度が向上した一症例
・軟性コルセットが静的立位保持に及ぼす影響
・回リハ病棟における家屋調査のあり方を考える
・アロマセラピーによる認知症患者の認知機能の改善とBPSDとの関連性について
・訪問リハビリテーションを経て生活範囲の拡大に繋がった事例
連携
◇学校法人 森ノ宮医療学園 森ノ宮医療大学様◇
2022年度より保健医療学部理学療法学科と指定協力実習施設契約を行い、理学療法士の臨床実習の協力を行っております。また、大学教員と共に卒前・卒後における学内外の教育について連携を深めております。
地域・社会貢献
リハビリテーション科では、地域社会への貢献を行うためPT・OT・STの地域ケア会議推進リーダー及び介護予防推進リーダーの資格取得と事業への参加を推奨しております。
また、学校保健活動に関わる研修会・事業への参加も推奨しております。
[これまでの活動実績]
言語聴覚士 大野 僚也
名称:大阪市介護予防教室(なにわ元気塾)
内容:高齢者に対する口腔ケアと嚥下体操の指導
理学療法士 堀 平人
名称:東和病院 地域連携セミナー
内容:高齢者・要介護認定者の身体機能の特徴と在宅・施設で行えるエクササイズ
言語聴覚士 田中 厚吏
名称:東和病院 地域連携セミナー
内容:高齢者の嚥下障害の実際と在宅・施設で行える誤嚥性肺炎予防
作業療法士 小林 勇太
名称:東和病院 地域連携セミナー
内容:地域社会と訪問リハビリテーションについて
今後、さらなる地域社会への貢献が出来るよう、スタッフ一同研鑽に励んでおります。
【介護保険サービス】
治療・療養を終えた患者様が、退院後の在宅生活へスムーズに移行できるようPT・OT・STを配置し介護保険サービス(訪問リハビリテーション)の提供を行っております。
訪問リハビリテーション
○ご自宅に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が訪問し、リハビリテーションを提供致します。身体機能の維持・向上だけでなく、歩行やトイレ動作等の身辺処理動作、家事や外出等の応用動作のような日常生活に直結した活動、参加を促すような働きかけを行います。また、現在の能力を普段の生活から継続できるように、ご家族様への介助指導や環境設定、福祉用具の提案を行い、安心・安全にご自宅で長く暮らせるように支援致します。
○当訪問リハビリテーション事業所は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍しているため、利用者様の要望やニーズに合わせたリハビリを提供致します。また、病院と併設されているため、入退院後の病院スタッフと連携がとりやすいという特徴があります。
主なサービス内容
・身体機能訓練
手足や体幹の動く範囲の維持・拡大、筋力強化等
言葉や発声、飲み込みの練習等
・基本動作練習
着替えやトイレ動作、歩く練習等
・生活動作練習
炊事や洗濯、外出練習
・環境設定や福祉用具の提案
安心・安全に暮らせるように、環境設定や福祉用具の提案を適宜行います
・介助者様への介助指導
対象地域
大阪市東住吉区全域 大阪市阿倍野区、平野区の一部
【スタッフ保有資格】
◇協会認定・専門等の有資格者◇
認定理学療法士(健康増進・参加) 1名
認定理学療法士(地域理学療法) 1名
認定理学療法士(運動器) 1名
認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域) 1名
◇医療関連団体の有資格者◇
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 2名
登録理学療法士 3名
認知症ケア専門士(初級) 1名
アメリカ心臓財団一次救命処置プロバイダー 13名
福祉住環境コーディネーター 2級 5名
両立支援コーディネーター 5名
脳卒中療養相談士 1名
地域ケア会議推進リーダー 7名
介護予防推進リーダー 7名
フレイル対策推進マネージャー 3名
協会指定管理者(上級) 4名
訪問リハビリテーション管理者研修会修了者 3名
第一種衛生管理者 1名
作業管理士 2名
学校保健活動登録講座修了者 3名
メンタルヘルスマネジメントⅡ種 1名
メンタルヘルスマネジメントⅠ種 5名
医師事務作業補助者研修修了者 1名
臨床実習指導者講習会修了者 10名