リハビリテーション科のご案内Rehabilitation
ご挨拶
東和病院リハビリテーション科では、「私たちは関わる全ての患者様が住み慣れた地域でその人らしく生活を送れるように、患者様とご家族様の気持ちに寄り添い、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と関わる関連職種との連携をもとにリハビリテーションを提供致します。」という理念・方針のもとスタッフ一同頑張っております。
科長 (理学療法士) 堀 平人
この理念・方針を実現するために各セクションにて行動目標を定めています。
本館(一般・地域包括ケア・障害病棟)
人権とプライバシーを尊重し、十分な説明と同意に基づくリハビリテーションを提供する。
別館(回復期リハビリテーション病棟)
日々の自己研鑚に努め、患者様のADL及びQOLの向上を図り、質の高い治療を実施致します。
介護保険サービス(訪問リハビリテーション)
多様な生活様式に合わせた支援を行うために知識や技術を習得し、多職種との連携を図り地域資源を最大限に活かしたリハビリテーションを実現します。
所属スタッフ(2022年4月1日現在) ※育児休暇取得者含む
理学療法士 22名
作業療法士 12名
言語聴覚士 6名
マッサージ師 1名
医師事務クラーク 1名
計42名
スタッフ配置
本館(一般・地域包括・障害病床) :PT5名(地域専従1名)・OT1名・ST2名
別館(回復期リハビリテーション病棟):PT15名・OT8名・ST3名
訪問リハビリテーション :PT2名(兼任)・OT1名・ST1名(兼任)
施設基準
脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ・廃用症候群リハビリテーション料Ⅰ・運動器リハビリテーション料Ⅰ・呼吸器リハビリテーション料Ⅰ
主な対象疾患
脳血管疾患:脳出血・脳梗塞・くも膜下出血・頭部外傷など
脳血管疾患による失語、失行、失認などの高次脳機能障害
整形疾患 :大腿骨頚部骨折・人工関節置換術・脊椎圧迫骨折など
内科疾患 :肺炎後廃用症候群・Covid-19治療後廃用症候群・慢性閉塞性肺疾患など
臨床・教育・研究・連携・地域貢献
臨床
脳血管疾患や骨折など、病気や怪我で生じた機能障害・能力障害に対して、その回復を図る為のリハビリテーションを行っております。
それぞれのセクションで患者様の症状や希望に応じたリハビリテーションを十分な時間をもって理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が実践しております。
理学療法士(Physical Therapist:PT)
理学療法とは、医師の指示のもと病気や怪我などにより身体に障害を持った方に対し、主としてその基本的動作能力の回復を目的に、治療体操その他の運動(運動療法)、あるいは電気刺激、マッサージ、温熱、その他の物理的手段を加えること(物理療法)、日常生活活動訓練を行うことです。
作業療法士(Occupational Therapist:OT)
作業療法とは、医師の指示のもと人々の健康と幸福を促進するために、医療,保健,福祉,教育,職業などの領域で行われる,作業に焦点を当てた治療,指導,援助である.作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指します。
言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)
言語聴覚療法とは、医師の指示のもと音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある人々、摂食嚥下(食べる事や飲み込む事)等の機能に障害のある人々に対して、その機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことです。
教育
〇当科では独自の新人教育プログラムを作成し、入職後よりゆとりをもって学習出来るように昨年度よりOJTでの臨床教育を実践しております。また、東和リハ勉強会事務局を立ち上げ業務後や休日の時間を利用し様々な勉強会の企画運営を行っております。
[2021年の勉強会実績]
・Covid-19とリハビリテーション 3回
・呼吸リハビリテーション 3回
・体表解剖実習 5回
・ハンドリング練習会 4回
・断端管理勉強会 1回
・運動器超音波勉強会 25回
その他、有志が集まり習熟者による手技の練習会や伝達講習会が盛んに行われております。
〇理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の養成校と提携し、臨床実習生を受け入れることにより、後進の育成に努めています。臨床実習生の指導者は全て臨床実習指導者講習会の修了者となっております。
[2021年の臨床実習生受け入れ実績]
理学療法士:13名
作業療法士: 4名
言語聴覚士:15名
〇各種協会主催の研修会や他院での勉強会等への参加を奨励し、スタッフのスキルアップを目指しております。
研究
○当科では研究活動に積極的に取り組んでおります。
[2021年の学術大会等の発表実績]
・第33回大阪府理学療法士会学術大会 ポスター発表
演題名 :口頭指示の違いによるTLAの変化について
筆頭演者:理学療法士 井上 吉史
・第8回日本予防理学療法学会学術大会 ポスター発表
演題名 :口頭指示の違いによる歩容と歩行速度の変化について
筆頭演者:理学療法士 植竹 耕平
今年もPT・OT・STそれぞれで研究を進めており発表を予定しております。
○当科回復期リハビリテーション病棟チームでは、月に8~12例程度、症例検討会を実施しております。PT・OT・STの3職種間でのコンセンサスを大切にして担当の患者様にとってより良いリハビリテーションを提供できるように日々努力しております。
連携
◇学校法人 森ノ宮医療学園 森ノ宮医療大学様◇
2022年度より保健医療学部理学療法学科と指定協力実習施設契約を行い、理学療法士の臨床実習の協力を行っております。また、大学教員と共に卒前・卒後における学内外の教育について連携を深めております。
地域貢献
リハビリテーション科では、地域社会への貢献を行うためPT・OT・STの地域ケア会議推進リーダー及び介護予防推進リーダーの資格取得と事業への参加を推奨しております。
また、学校保健活動に関わる研修会・事業への参加も推奨しております。
[2021年の活動実績]
言語聴覚士 大野 僚也
名称:大阪市介護予防教室(なにわ元気塾)
内容:高齢者に対する口腔ケアと嚥下体操の指導
今後、さらなる地域社会への貢献が出来るよう、スタッフ一同研鑽に励んでおります。
介護保険サービス
治療・療養を終えた患者様が、退院後の在宅生活へスムーズに移行できるようPT・OT・STを配置し介護保険サービス(訪問リハビリテーション)の提供を行っております。
訪問リハビリテーション
○ご自宅に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が訪問し、リハビリテーションを提供致します。身体機能の維持・向上だけでなく、歩行やトイレ動作等の身辺処理動作、家事や外出等の応用動作のような日常生活に直結した活動、参加を促すような働きかけを行います。また、現在の能力を普段の生活から継続できるように、ご家族様への介助指導や環境設定、福祉用具の提案を行い、安心・安全にご自宅で長く暮らせるように支援致します。
○当訪問リハビリテーション事業所は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍しているため、利用者様の要望やニーズに合わせたリハビリを提供致します。また、病院と併設されているため、入退院後の病院スタッフと連携がとりやすいという特徴があります。
主なサービス内容
・身体機能訓練
手足や体幹の動く範囲の維持・拡大、筋力強化等
言葉や発声、飲み込みの練習等
・基本動作練習
着替えやトイレ動作、歩く練習等
・生活動作練習
炊事や洗濯、外出練習
・環境設定や福祉用具の提案
安心・安全に暮らせるように、環境設定や福祉用具の提案を適宜行います
・介助者様への介助指導
対象地域
大阪市東住吉区全域 大阪市阿倍野区、平野区の一部
スタッフ保有資格
◇協会認定・専門等の有資格者◇
認定理学療法士(健康増進・参加) 1名
認定理学療法士(地域理学療法) 1名
認定理学療法士(臨床教育) 1名
認定理学療法士(運動器) 1名
認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域) 1名
◇医療関連団体の有資格者◇
3学会合同呼吸療法認定士 1名
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 1名
認知症ケア専門士(初級) 1名
生活行為向上マネジメント 実施者 1名
福祉住環境コーディネーター 2級 2名
地域ケア会議推進リーダー 4名
介護予防推進リーダー 4名
フレイル対策推進マネージャー 1名
訪問リハビリテーション管理者研修会修了者 2名
第一種衛生管理者 1名
学校保健活動登録講座修了者 1名
医師事務作業補助者研修修了者 1名